「福祉型カレッジ」と呼ばれる新たな支援の形について…
このコラムでは、様々な支援機関を紹介してきました。
今回は「福祉型カレッジ」と呼ばれる新たな支援の形について、お伝えしたいと思います。
◆ 「福祉型カレッジ」とは?
法令に基づく定義があるわけではなく、また様々な事業者が用いている通称になります。
障害者総合支援法に基づく事業を組み合わせ、福祉と教育を掛け合わせた学校のようなスタイルが特徴の多機能型事業所を指すことが多いようです。
たとえば…
自立訓練(生活訓練):2年+就労移行支援:2年=4年
といった形で「日常生活能力を向上するための支援」として基盤を2年間で整え、その後に2年間を就職に向けた「就労支援」とし、4年で卒業するといった事業所があります。
他にも…
自立訓練(生活訓練):2年+就労継続支援B型:2年=4年
といった形で、基盤を2年間で整え、その後の2年を一般就労やA型事業所への移行を目指すといった事業所もあります。
こういった支援が生まれた背景には、特別支援学校の卒業を迎えると就労、もしくは福祉サービスの利用をするという流れに対する問題意識がありました。
大学進学率が54.4%(2020、文部科学省)となる中、2人に1人の若者が高等教育機関に進み、アルバイトなど就労へのクッションを経て、社会に巣立っていきます。
しかし、特別支援学校の高等教育機関への進学率は、わずか2.5%。
社会経験が少なく、障がいを抱える中で、いきなり就労への適合を余儀なくされることは、大きな課題でした。
そこで、現行の法制度上をうまく活用する形で、広がりつつあるのが、この「福祉型カレッジ」と呼ばれる形態の支援なのです。
◆ み・らいずワークスも、福祉型カレッジ?
み・らいずワークスは、福祉型カレッジと銘打ってはいませんが、1+2年の3年制の就職予備校として、2022年4月に新しいスタートを切りました。
高等学校・特別支援学校・短期大学・専門学校等を卒業した新卒向けのコースは、就労移行支援を活用した2年間でしたが、「働くための土台」の大切さを、強く感じてきました。
・毎日遅刻せずに通学できる
・早寝早起き、生活のリズムが整っている
・集団の中で自分の意見を伝えることができる
「できて当たり前」のように思われがちですが、そうではありません。
発達障がいや知的障がいなど、ご本人の特性やこれまでの経験から、「どうしたら良いのかわからない」「そもそも必要なことだと知らない」という方も少なくありません。
3年制にすることで、土台をよりしっかりと整え、就労に向けた準備を進めていきます。
▼詳細はコチラ
https://w.me-rise.com/blog/2022-01-14.html
今回は「福祉型カレッジ」を取り上げましたが、ニーズが多様化する中で、「就労支援」といっても、様々な形態が広がってきています。
その中から、自分に合った最善を見つけるのは難しいことだと思います。
私たちとしても、みなさまにとって最善の支援は何か…一緒に考えさせていただきます。
伊藤修毅「自立訓練(生活訓練)事業の教育的機能に関する一考察」(2015)
※就職予備校み・らいずワークスは、就職を目指す障害者や働くことに悩んでいる人のための就労支援・雇用支援を行う就労移行支援事業所です。大阪市内2か所で(うめだ校/なんば校)発達障がい・知的障がいのある方に特化したサポートプログラムを提供しています。

