ベーシックコースでは、臨床美術のプログラムを取り入れています。
今回は、ベーシックコース※で取り入れている臨床美術についてのご紹介です。
※学校卒業後、社会に出る前の3年間で自分と向き合い、適切に感情を表現し、時にはSOSを出して物事をやり抜くことなど…必要な知識や技能を習得し、成功・失敗体験を重ねる中で成長を目指すコースです。障害福祉サービスの自立訓練(生活訓練)と就労移行支援を活用しています。
学校の授業で「図工」「美術」等はなじみがある方も多いかもしれません。
では、「臨床美術」とは何でしょうか?
また、み・らいずワークスのプログラムとして実践している理由、効果などについてもお伝えさせていただきます。
「臨床美術」とは?
芸術家、医者、セラピストが、認知症改善を目指して開発したのがはじまりです。
その後、療育機関や学校教育、社会人のリフレッシュなどに取り入れられるようになってきました。
「臨床」美術といっても、心理状態を分析するものではありません。
作品に対して「上手い」「下手」の評価もしません。
大事なのは『自分が感じたことを表現する』こと。
作品(結果)ではなく、制作している時間に重点を置いています。
美術に苦手意識のある人にも、自由に楽しめるように研究開発されているプログラムです。
み・らいずワークスには、「臨床美術士」の資格を持ったスタッフが在籍しています。
臨床美術士は「作り方」を教えるのではなく、各自が感じたことを表現できるようにサポートをしています。
なぜ、プログラムとして実践している?
子どものころから正解を求められたり、比較したりされたり…
それが当たり前の中で生活している方がほとんどだと思います。
例えば、学校の図工の授業では、「動物を書きましょう」というテーマが決まっている。
キリンを書くなら、
・色は黄色と茶色
・キリンは左を向いている
・キリンは地面に立っている
・周りには緑と茶色の木がある
「これが正解」と誰かが言ったわけではなくても、そんな絵を描くお子さんが多いかもしれません。
丁寧に下書きをして、はみ出ないように色を塗って…
そして、上手に描けた人が評価されることが多いでしょう。
臨床美術では正解がありません。
何が完成なのか、工程もあまり伝えません。
そのため、まずは書くことだけ・塗ることだけ、その一瞬一瞬に没頭・集中できるのです。
出来上がった作品はみんなで見せ合い、「ここの色が綺麗だね」「この線いい感じだね」と『評価』ではなく、『承認』してもらえます。
こういった臨床美術ならではの特性を活かし、み・らいずワークスではプログラムとして実践しています。
臨床美術から得られることの効果
①「今」に集中すること、正解を求めなくていいことに気づく
②みんなと同じでなくてもいい、違う意見や価値観への理解
③自分の気持ちを知る
それ以外でも…集団での創作活動になるので、
・集団で話を聞く
・メモをする
・道具や画材を使いこなす
・自分たちで準備・片付けをする
・チームで協力する
・自分の意見を伝える
等の学びや練習にもつながります。
就職して仕事をすると、どうしても結果を求められ、比較されることも多いと思います。
臨床美術から得られる効果は、すぐに目に見えるわけではありませんが、働くためのエネルギーや土台になると考えています。
次回のブログでは、実際にどのような作品をつくっているのか…?少しだけご紹介させていただきます!
![[活動紹介]臨床美術について①](https://w.me-rise.com/wp-content/uploads/2022/05/48d3fc0a-d204-41b5-83a4-923cdffb1617.jpeg)

