前回もご紹介した「臨床美術」…今回は、実際にどのような内容に生徒が取り組んでいるのかお伝えします!
前回のブログにて、み・らいずワークスがプログラムの一環として取り入れている「臨床美術」についてご紹介いたしました。
▶臨床美術について①
https://w.me-rise.com/blog/2022-05-27.html
今回は、実際にどのような内容に生徒が取り組んでいるのかお伝えしたいと思います!
プログラム「線と色のめぐりあい」
このプログラムも、臨床美術の特長の一つであるように、細かく工程を伝えたり、見本を見せたりすることはしません。
そうすることで、生徒が正解を求めることよりも、その一瞬一瞬に集中しながら表現することができるのです。
自分の筆で線を描く
まずは、紙に「線」を描くための筆を作るところから。
スポンジやモール、紐など、自分で「これがいい!」と思う筆を選びます。
これも、あえてちゃんとした線が書けない、でも「面白い線」が書ける素材です。
今回の作品は4人1組の合作です。
自分が選んだ筆で大きな紙を一人一本線を描きます。
ちょっと勇気がいるれど、出来上がった線は一人ひとり違い、「おお~!!」と歓声が上がります。
自由に色を塗る
そしてこの大きな紙、実は4枚で1つになっています。
一度切り離し、自分の好きな1枚を選び…
オイルパステルという画材を使って「色」を塗ります。
塗る場所や色は決まっていません。
決まっているのは使うもの…ここでは指を使います。
好きな場所に、好きな色を使い、指で塗るのです。
臨床美術では、指で塗ることで、気持ちが解放されやすく自由な発想で描きやすいとされています。
人の作品と自分の作品が一緒に…
最後に、個人で書いた紙を再度4枚で一つに戻します。
人の作品と自分の作品が一緒になる瞬間。
「自分が書いたものがこの中の一つになってる!」
「みんなでやってみると楽しかった」
チームでの達成感につながります。
最後に各グループでお互いの作品を見せ合います。
「~さんのここがいいね!」
「こんな線が書けるんだね」
「この色いいなあ!」
スタッフから伝えているわけではありませんが、自然とそんな言葉が飛びかいます。
お互いを褒め合い、自分のことも認め…そんな大切な時間です。
臨床美術の効果
臨床美術から得られる効果はすぐに見えるものではありません。
本人にとっても、「~が変わった!」「~ができるようになった!」という実感は得られるものではないかもしれません。
それでも、4月からみ・らいずワークスに通っている生徒たちは、
少しずつ少しずつ、自分で選んだり決めたりすることができるようになり、
お互いを認め合うような言葉が自然と出てくるようになってきました。
こういった経験はきっと、就職して社会人になり、「自分らしく生きる」につながると考えています。

